金銭への執着心は、日本人から見るとかなりあからさまな感じがします。今は慣れたのと逃げ方を覚えたので何ともありませんが、以前は職場に新しい服で出勤すると “その服素敵ね。ところでHow much?”、ヘアスタイルを変えればこんどは誉め言葉もなくいきなり “How much?” と毎日のHow much攻撃に悩まされたのもです。挙げ句の果てには、その値段は高すぎると文句を言われ、私は安いから買ったのではなくて、欲しいから買ったのよ!よく憤慨していました。
シンガポール人の間では、家や車などの高額なものでも、臆すことなくいくらで買ったのかと堂々と尋ねます。彼らにとってはこれは全く失礼なことではなく、単純に情報収集しているだけなのです。シンガポールは女性の就業率が高く(実際にデータを調べたわけではありませんが、ビジネス街に女性が多いです。妊婦さんも多いです。)、子供のいる母親でも多くはワーキングマザーですが、職場での日常会話でどこの何が安いかという話は日本の主婦と共通しているものの、今晩のおかずの話よりシェアだのインベストメントという言葉が頻繁に飛び出してくるのはちょっと驚きでした。
中国語を習ったことのある人ならご存知かもしれませんが、なんとお正月の挨拶は“恭喜発財”(恭喜はおめでとう、発財はお金が儲かるという意味)。年始めの挨拶からしてこの調子ですから、このHow Much?程度で気分を害されていると身が持ちません。