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1. ヒッタイト帝国興亡概史
3. ミタンニ国の興亡史
ヒッタイト帝国の歴史
アナトリア(小アジア)の地にヒッタイト人が住み着いたのは前2000年頃。ハッティ族を征服し、先に侵入していた同系のルウィ族を西に追放してのことだった。
初めは10ぐらいの小国を作っていたが、次第に統合され前1650年頃には帝国を形成した。
その後、法典を作成したりバビロン第一王朝を滅ぼしたりしたが、一時東のメソポタミア上流の国ミタンニに覇権を奪われる。
しかし中央集権化を進め世界初の鉄の使用やミタンニ戦術である戦車の使用で、宿敵ミタンニを滅ぼし再び新王国として復活。シリアも領有しエジプト・バビロニアと並ぶ強国になった。西に逃れていたルウィ族のアルツァワ国も打ち負かした。
前1285年頃、カデシュの戦いでエジプトに勝利してからは、東のミタンニの後に建国したアッシリアが強国に成長し、それに対抗するため宿敵エジプトと手を組んだ。
婚姻政策で両国の結びつきは強まっていたが、前1200年を過ぎる頃ヒッタイト帝国は突然消滅してしまう。原因は不明だが、海の民の民族移動による混乱で滅んだといわれている。
この民族移動は、バルカンのミケーネ文明やアルツァワ国も滅ぼしたといわれ、唯一撃退したのはエジプトだけであった。
アナトリアの地にはその後、バルカンから移動してきたフリュギア人の天下となった。
ヒッタイト人の子孫はシリアなど各地に小王国を築いてかろうじて命脈を保ったが4世紀後にはアッシリアによって滅ぼされた。
国王人物史
ヒッタイト古王国
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ラバルナ |
在位前1660頃。建国の祖。都クッサラ。 |
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ハットゥシリ1世 |
在位前1630頃。ラバルナの子。ハットゥサに遷都。 |
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ムルシリ1世 |
在位前1620〜前1590頃。ハットゥシリ1世の後継者。シリアのハルパ(アレッポ)攻略後、バビロニアに遠征し前1600頃バビロン第1王朝を滅ぼしたが占領しつづけることをしなかった。帰国後に暗殺された。 |
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テレピヌ |
在位前1525〜前1500頃。ムルシリ1世暗殺後の混乱を治め秩序を回復。王位継承法を定め世襲制とし、法典や王名表を編纂したらしい。 |
ヒッタイト新王国
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スピルリウマ1世 |
在位前1375〜前1335頃。巧みな婚姻政策と軍事的才能により勢力を拡大。宿敵ドゥスラッタのミタンニ国を滅ぼした。ミタンニ領は西がヒッタイト、東がこの機に独立したアッシリアのものになった。シリアのカルケミシュ攻略中にエジプトのツタンカーメン王の妃アンケセンアメンから王の死と入り婿の要請の使者が来る。これに対して王子をエジプトへ送るが途中で暗殺された。シリアも手中にしたヒッタイトは、エジプト・バビロニアと並ぶ強国になった。 |
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アルヌワンダ2世 |
スピルリウマ1世の子。王位について2年目に疫病にかかり死亡した。 |
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ムルシリ2世 |
在位前1334〜前1306頃。スピルリウマ1世の次男。他国の侵入を撃退。西方のルウィ族の国アルツァワを撃破し四つの小国に分割した。 |
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ムワタリ |
在位前1306〜前1282頃。前1285頃、エジプトのラムセス2世とカデシュで戦い散々に打ち負かした。 |
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ウルヒ・テスプ |
ムワタリの子。叔父のハットゥシリ3世に王位を奪われた。 |
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ハットゥシリ3世 |
在位前1275〜前1250頃。カデシュの戦い後の処理としてエジプトのラムセス2世と平和条約を結び、強国化したアッシリアに対抗しようとした。末娘をラムセス2世に嫁がせた。 |
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トゥトハリヤ4世 |
在位前1250〜前1220頃。ヤジリカヤに神々の行列を描いた岩壁画を残した。平穏な治世であったが、末期には敵対勢力が活発に活動し始める。 |
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アルヌワンダ3世、スピルリウマ2世 |
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興亡概史
フルリ族が多数をしめ、ティグリス・ユーフラテス川の上流部を根拠地にいくつかの国を形成していた。そこへインド・アーリア系の民族が彼らを組織化し、サウサタル(前1450〜30頃)のとき統合され、馬と戦車を利用した機動戦術で一気に一大強国にのし上がった。アッシリアを征服し、地中海沿岸の都市ウガリットをも支配下に入れ、エジプト・バビロニアと三者対立した。それぞれの国家は政略結婚をしあい、勢力均衡を図りながらシリアの覇権をねらっていた。
しかし、強国へ押し上げた機動戦術はすぐにも他国のまねするところとなり、勢力を盛り返してきたヒッタイトにスピルリウマ1世があらわれると、攻撃を受けた。ドゥスラッタ(前1380〜70頃)は最初撃退するもののその後の内紛につけこまれ、首都ワスガンニは攻略されドゥスラッタは殺された。ミタンニの覇権は一世紀にも満たなかった。
ミタンニ国の領土は東をこの機に乗じて独立したアッシリアに、西をヒッタイトが分け合った。その後、バビロニアに亡命していたドゥスラッタの王子マティワザが戻り、ヒッタイトの属国として返還された。
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