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HERO 第1話


 石垣支部に飛ばされた久利生公平。
のどかなこの沖縄の石垣島で久利生はここでも事件を自分なりのやり方で解決していた。
”事件”っといっても、「底引き網のあみが破られた」とか「なにものかがうちの庭にしょんべんをする」
といったたわいもないもの。
とはいっても事件は事件?
久利生は雨宮が東京へ帰ったあとも忙しい日々を送っていた。

雨宮が帰って1ヶ月後・・・

「くりうくん!」と上司の声。
「あ〜」足裏健康マッサージ器をつけたまま自分の部屋で寝ていたのを起こされた。
「あー久利生くん。きみにこの事件を担当してもらいたいんだが・・・」
「はい?」いつもの低いトーン
「殺人事件だ!」
「へー」
「実は殺人事件を担当したことのある検事なんてそういなくてね。」
実は石垣島で殺人事件が起こったのはこれが初めてだった。
「わかりました」
「しかしこの部屋少しは整理したらどうだ?」
上司は俺の部屋を見渡した。
「ん!」
なにかをみつけたらしい。
「お前の彼女か?この写真?」
そこには肩を少しあからめた女が写っていた。
「違います」低い声。
「そうか。まーいい。もしこの事件を解決すれば東京にもどれるかもしれんぞ!」
俺は上司をまじまじとみた。
一呼吸おいて、
「まーしっかりやれ」ドアへ向かった。
「あっそうそう。」上司がもどってきた。
「これ。届いてたぞ。手紙・・・」
「そうすか。」
「あっそれとこれ。捜査資料。」
「がんばれよ!」上司は肩をぽんとたたいて出て行った。
俺は自分の部屋を見渡した。
通販で買った、あしゆら健康機や防砂ヘルメット。つぼ押し健康器具やスカイウォーカー。
(確かに上司の言うとおりかもな。)
そしておもむろに上司から渡された捜査資料をみた。

8/17日 −石垣島ー 午後0時26分
「ハイこちら沖縄警察・・」
「私、人を殺してしまいました・・・。」
すべてはこの一言から始まった。
電話をとった沖縄警察は耳を疑った。
なぜなら、石垣島で殺人事件など起こったこともなかったかである。
「とにかくあなたの名前は・・・?」
「マナカジュンです。」
「あなたが今いるところは?」
「垣の根漁港です。」
「とにかくあなたはそこで待っていてください。」
「・・・はい・・・」
この知らせは沖縄警察を駆け巡った。

―捜査一課― 午後0時43分
「渡辺刑事!」
部下の元気のいい声。
「事件です。大変です。石垣島で殺人です。これから巡視艇で島に向かうそうです。」
「俺は行かない。」
「何でですか?まじですか?そういうと思って・・・」
部下は一通の手紙をみせた。

(本部長 佐々木 真)
しっかりやれ!
いつものようには行かない!
もしいかなければ・・・

俺はぎくっとした。「やばい・・・」
「とにかく行きましょう!」
「そうするか。」
俺たちは早速巡視艇の待つ港へとタクシーでい急いだ。


俺の名前は渡辺功。27歳。独身
ついでに部下の名は島田上輔。
いつも外へ操作するのがいやな俺でもあの手紙があってはどうしようもない。
それも季節は夏。
うだるような暑さが続いていた。


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