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昔のことを語るべや。('o'v



「まっくろくろすけ」

むか〜し、むか〜し

あるところに、

まっくろくろすけという者がおった。

真っ黒な丸い体をした、すすの精じゃった。

ある時、

まっくろくろすけは、人にもっと自分の存在を知ってもらいたいと思ったそうじゃ。

というのは、彼はとにかく目立たなかったのじゃ。

ただでさえ真っ黒の体で、さらに人のいないところを好んだため、

誰にも自分がいることを知ってもらえなかったそうじゃ。

しかし、まっくろくろすけは、

やっぱり、人前に出るのがいやじゃった。

そのため、人前に出なくても自分のことを知ってもらえないかと考えた。

そして、ある日の朝、自分が触れた部分がすすで真っ黒になることを思い出した。

これで、どうにかして自分を知らせることが出来ないか、まっくろくろすけは考えた。

そして次の朝、村が大騒ぎになった。

村のいたるところが、すすけて汚くなっていたそうじゃ。

そう、それはもちろん、まっくろくろすけの仕業じゃった。

まっくろくろすけは、自分がいることを知らせるために、

昨日まできれいだったところを黒く染めていった。

そして、日がたつごとに、まっくろくろすけのいたずらはひどくなっていった。

あるときは、牛や馬などが真っ黒になっていたり、

あるときは、家がまるごと真っ黒になっていたり、

そして、「まっくろくろすけ参上」と、書かれていたり・・・

村人は、このいたずらにおどろき、

まだ見たことのない「まっくろくろすけ」に恐れを抱いたのじゃ。

その様子を見たまっくろくろすけは、自分の名前を知ってもらい喜んだのじゃった。

そして、自分におびえる村人の様子が面白かった。

次の日も、また次の日も・・・

どんどんいたずらは激しくなっていったのじゃ。

そして・・・世界は漆黒の闇に包まれてしまった。

あわれ、まっくろくろすけは、その闇の色に同化し、

姿を消してしまったということじゃ。

ほんに、かわいそうなことに・・・



「大きなトトロ」 むか〜し、むか〜し、 鈴鹿の山のふもとの長屋に、 大きなトトロが住んでいたんじゃ。 彼の部屋はとにかく汚い、 布団は敷きっぱなし、 書物はいたるところに積み上げられ、 なぜか、トラの人形は毎夜、故郷を思い吼えるのじゃった。 そこの住人、大きなトトロもとにかく汚かったんじゃ。 ひげはのび、 服はいつ洗ったのか分からない、 厠に入るときは扉を開けながら用をたすなど、 この世のものとはおもえないほどじゃった。 そんな、大きなトトロにも妻がおった。 大きなトトロの妻、まみどりは一緒には住んでいなかった。 まみどりは、いつも旅をしていたそうじゃ。 北から南、南から北へと・・・ その途中、で大きなトトロの部屋へと通い、また旅を続けておった。 そんなある晩、いつものようにまみどりが大きなトトロの部屋に泊まっていたこと。 まみどりは一言、 「・・・汚い」 その一言で彼らは終わったのじゃ。 今では、大きなトトロはまみどりをのこし、 西へと旅立った。 風の噂に、大きなトトロは旅の地に落ち着き、 そこで、僕々を妻に迎える準備をしているということじゃ。 ほんに、めでたしめでたし・・・
続?