検索エンジン対策・サーチエンジン対策(SEO)、無料サーバー、ホームページ運営相談・セミナーのメディアネットジャパン
Click here to visit our sponsor

 日中はいつでも曇り。
 見上げる視線の先には雲。

 どこまでも続く平野をビルが埋め尽くす街。
 街の至るところで『Armored Core』…AC、と呼ばれる人に似た形状(だが恐ろしくデカイ図体)の鋼鉄の人形たちと人形を繰るパイロットたちが撃ち合い、斬り合い、殺し合う。

 企業に雇われた、レイヴンと呼ばれるACを繰る傭兵たち。
 企業に、金に、ACに踊らされるレイヴンの1人が『俺』だ。
 俺、だった。

「お前は、この世界の異分子…イレギュラーだ」と告げられたのはいつだったろう。

 この世界が地下に作られた街だと漠然と感じて知ったのは、いつだったろう。

 世界から、企業から、レイヴンたちを繋ぐネットワーク世界から「イレギュラー」として。
 拒絶されたのはいつからだったろう。

 拒絶され、俺が居るという事を世界が拒絶するならば。
 世界を破壊して俺を受容させてやる。自分の居場所は自分で作ると誓ったのはいつだったろう。

 この世界の者たちが「本物」と信じている「空」。
 俺を拒絶する世界が「本物」と認める「空」ではなく。
 俺自身で見つける、真なる「空」を見たいと思ったのはいつだったろう。




『地上…空?』




 外部集音センサーから入ってくる、分厚いシャッターがスライドする音と共にヘッドセットの通信機越しにオペレーターの声が聞こえた。彼女にも聞こえているのだろう。開かずの扉が開く音が。
 無表情、というくらい普段は…俺がACの狭くて暗いコクピットの中で死にかけていたとしても平坦な声で話すくせに。

 信じ難いという響きと色の滲む声。



 信じたい空を、本物と信じるがいい。
 今、俺が俺のACが「地上」と思いこみ佇んでいるこの場所。
 頭上に拡がるこの空も、本物の空という保証など。

 何処にも、無ければ、何者がしてくれるワケでも無いのだから。



---------------------------------------------------------------
[note]
 「ジャンル不定でひたすら書きまくる」キャンペーンのヤツ。2003 1011加筆修正。
 どこに投棄したか完全忘却。



原版掲載
『音楽機械劇場』
http://www.m-n-j.com/town/entertainment/notion/SMT/index.htm

書いたヤツ:弐号



■ 正面玄関