人間の条件
問題
以下の文章を正しい順番に並べましょう。
PART A
『…繰り返します。S.T.A.R.Sアルファチームのメンバーは至急ミーティングルームへ集合して下さい。繰り返します…』
署内中に放送が響きまくっていた。
何かただならない事が起こっているらしい。
PART B
やめてやる。
ベレッタのマガシンを手早く入れ換えるとクリスは今日既に何度も唱えたぼやきを口の中で噛み砕いた。
装備と損傷を確認すると慎重に前へ進む。
今はそうするしかなかった。
PART C
「どうして空軍やめてS.T.A.R.Sに来たの?」
横たわったまま、ジルが尋ねる。
尋ねられた相手…同僚のクリスは手を延ばさなくても触れられる位置にいる彼女を見やる。
白い、清潔なシーツに包まれたジルの身体。汗に濡れた髪が張り付いた首筋から剥き出しにされた肩、そして鎖骨の辺りをひととおり視姦する。
「…あのまま軍にいたら死ぬか人間でいられなかったからな…」
「……?」
PART D
「で、特技か何かは?」
礼服でもなく、略服でもない。
野戦服を着てベレーをかぶったまま面接に当たっていた『白兵戦教官』と名乗った目の前の人物はビリヤードで使うキューのようなスティックを手から片時も離さず、尋ねてきた。
「身体が頑丈な事です」というクリスの回答を聞くやいなや、だった。
「ならばどれ程のものか試させてもらう!」
そう言うと教官はいきなり何かをバラバラと投げてよこした。
床に当たったソレはキンという澄んだ音を立て、クリスの方に転がって来る。
手榴弾(安全ピン解除済み)だった。
次の瞬間、爆発した。
呆然とするクリスにその教官は平気な顔で言う。
「フム、確かに頑丈だな。よろしい、入隊を許可する。以後励むように」
クリスの額から流れ落ちる血が目に入る。その様子を見てニヤリと不気味な笑みを浮かべ、教官は続けた。
「大丈夫、ただの対人用グレネードだ」
普通、死ぬ。
PART E
どこかおかしい、と思い始めたのは最初からだ。空軍に入ったその時から。
空軍に所属するクリスは当然ながら、基地の中にいる。
基地には普通、関係者以外は入れない。
入れないはずなのだ。
なのに…彼らは一体何なのだ!?
手から光を吐き出させるボロボロの道着の男、チャイナドレスのようなとんでもなく目立つ服の女は『ICPOのエージェント』と名乗った。
見慣れない派手な軍服のゴツイ男がV.T.O.Lで直接乗り付けて来るかと思えばさらにその男を追いかけて深いフロントスリットが入ったワンピースを着た、たとえ真夏であろうともマフラーを巻き付けた女がやって来る。
「職業は?」と尋ねると「忍者」と真剣な顔で答える若者、日本語かぶれのうさん臭い英語を話すマスクをかぶった男(多分)。
そして彼らを相手にするクリスより階級が3つばかり上の男は本当に戦闘機のパイロットなのかと疑いたくなるゴツイ体と奇妙な髪の持ち主で、手を水平に振るとカマイタチ現象を起こせた。それらを見て平然としている同僚たち。
…自分もあと数年経ったらああなるのかも知れない…
やたらと青い空を見上げながらクリスは思った。
PART F
S.T.A.R.Sに入った時、クリスより2つ年下でなかなか美人の同僚は言った。
「ジル・バレンタインです。特技は爆発物の解体処理と組み立て、あとは…ロケットランチャー(注・約20kg前後)を片手で持てるってぐらいかな」
やっとまともな人間のいる仕事に就いたと思ったのに…。
クリスは頭を抱えてうずくまりたい衝動に駆られたが、かろうじてこらえる。
PART G
「急いだ方がいい。もうじき暗くなる」
「ちゃんと捜すんだ。どっかにブラヴォーのヘリが…」
「クリス!あそこ!」
ジルの指した方向に煙が上がっている。
悪夢の始まりだった。
解答と解説
正しい順番はありません。お好きなようにお楽しみ下さい。(カプコン様、ごめんなさい)
■ 正面玄関