ちょっとネットに上がってメールチェックしたら昔出したメールの返信が来ていた。
弐号の昔の仕事(北海道の農業現場技術系・公衆下僕)の関係者。
まぁ昔、弐号が公衆下僕なりたての頃なんですが。
職場まで徒歩一分、走れば10秒、
6ヶ月後には解体確定につき壁に釘を打とうがクレヨンで落書きしようが問題ナシ、
数年前の北海道南西沖地震のせいで床は歪んでるワ、障子もフスマも閉まらなかったり閉まったまま、というボロい公宅
に住んでいたのですよ。
周りにゃ民家が何件かあるダケ、あとは田圃か畑か原野。
足、の自動車はまだ所持して居ない。
ネット、は無い。
何たってPHSは当然圏外で携帯電話は当時大手のDoCoMoさえ時々圏外な場所だ。
職場から戻っても(家事とか終わったら)何もすることが無いという状態で一ヶ月ぐらい過ごさなくてはならなかったのですよ。
で、ある日。確かゴールデン・ウィーク前だったのは確かなんですが。
帰宅して家のカギ開けようとしたら、何か家の中に生き物の気配がするんですよ。
なんか、こう…かさかさ、こそこそって感じの、ちっちゃい生き物が出す音とか気配。
開けてみたら目の前には何も居ないのですがやっぱり何か居る気配。
押入のフスマが開かない物置部屋な四畳半和室から気配がする。
ビビリながらフスマを開けたら、何かこう…FF8だったか…に出てきたコヨコヨみたいな白っぽいちっちゃい生き物が何匹か居て何かしてる。(大きさは膝丈くらい)
人語は判っても連中、口が無いのでどうやら音声言語が発せられないらしい。
疲れてたんで、ひとまず「居てもイイが、他の人間には見つからないようにしなさい」と「半年後にはココ、取り壊し予定だから」「日中、自分は基本的に仕事で居ないから、家の中のモノは好きに使いなさい」てのは理解させて、連中の為に変な色合い(ピンクとか赤だったと思う)のデカい毛布を物置部屋に出してとっとと眠ったとウロオボエ。
翌日、眼ぇ醒めたら何故か毛布が真っ白になってたんですよ。
漂白剤かけたの、とは違う感じ。柔らかい白。
部屋には白っぽい生き物(面倒なので以下、『白っこ』と表記)の他に、人間の成人をそのまま50パーセント縮小したようなヤツ…まぁ要するに人形だ…が居た(顔と性別がどんなのだったか、はよく覚えていない)。
その人形がいきなり
「 オ ハ ヨ ゴ ザ マス」
と言って来た。
人形が自己紹介で言うには、人形は白っこが作った会話用の端末だそうな。
そして白っこたちは『色』を食べる(正確には違うが「食べる」が一番近い語だと解説してた)。色を食べて身体が治ったら数日中に出て行くと説明。
「本とCD、服以外の色は喰っていい」と取り決めして出勤。
毎日だんだん白くなっていって、やっぱりカギを開ける前に中からちっちゃい生き物の気配がする家に帰るワケですよ。
ある日…連中が来て4日目だったか5日目だったか、一週間だったか…。
家の中に入ろうとしたらいつもの気配が消えてて、最初に連中が居た時みたいにそっと物置部屋(この頃には既に連中専用部屋、となっていたが)を開ける。
すると真っ白になったタタミのまんなかに真っ黒い、水苔みたいなものが丁度ヒト型に在ったんですよ。
大きさとかカサの具合が丁度、人形くらいの。
白っこたちは居ない。
「あ゛ー、帰ったんだなー」と納得。
暫くして「…この黒いの、ドウシヨウ…?」と真っ白な部屋で悩み。
「ドウセこの家(と職場の事務所)、半年後には解体して整地するって言ってたよなー…事務所
の前、砂利舗装の水たまり埋めるのに使おう」と投棄確定。
他人に見られたら面倒なので夜中に実行。
しばらくして家も事務所も取り壊されて整地、引っ越しもした。
元・事務所と家の在った砂利整地のところは前の道路を車で通って過ぎるだけ。
妙な異変に気づいたのは丁度、『元・人形』(と推定される「黒いもの」)を棄てて一年くらい経ってから、か。
北海道のクセに雪は積もらないワ、2月になればもう農作業(バレイショの「芽出し」とかハウス用のレタス植え付けとか)が始まるようなところなので気づく人はそう居なかったが。
「黒いモノ」を棄てたあたり「だけ」濃い緑色の植物が生えている。
暫くすると他の雑草に紛れて判らなくなったものの、次の年もやっぱり同じ場所から緑っつーよりも黒っぽい植物が生えて来ている。
「いつか、アレが何なのか確かめよう…」と思っているウチに弐号は仕事ヤメて北海道から出てしまったワケですが。
あの「黒いモノ」を撒いた場所から生えてきている「濃い緑色の植物」が思い出すと気になって仕方ない。
で、白っこだの人形の事は一切書かず、北海道・公衆下僕時代に同じ職場だった方でまだあの辺りにいる方にメール。
そのメールの返信が入電。
開けてみたら、当人は暫く入院していたらしい。
何やら弐号が発信したメールで教えた場所に生えていた植物を、いつも仕事でやるように堀り取ったら。
(以下、返信メールよりコピー)
『もの凄い音、悲鳴のような甲高い音。
脳味噌を直撃するような、ガラスを引っ掻くような、何とも表現しがたい音が聞こえて、意識不明になって入院していました。
ただ、この音を聞いたのは私だけで、倒れていた私を見つけた付近の住民は何も聞こえなかったと言っています。
植物の方は掘ったものも、生えていたものも消えてしまいました』
…犬、を連れて掘りに行ったら取れたのだろうか。
「黒いモノ」を撒いた場所に生えていた奇妙な植物。
という長たらしい夢で眼が醒めたエイプリル・フールの朝。
ミナサマ、誰かをだまくらかしてみましたか。
弐号は「自分の狂気を見せてみる」事にしよう、と今朝方見た夢を書いてみた次第。
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ナントナク思ったのだが、白っこたちが「人形」を人間の成人・50%縮小、な感じで作ったのは有る意味正しいな、と。
脅威を感じさせない、ただし人間たちが使う物や道具を使うには不便しないサイズってことで。
(2003 0406)
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